マサヤが家にいる時は、朝の掃除でホットカーペットのカバーをはずし、外で叩いて埃を払ってくれる。
そのカバーから、ハミ出している洗濯表示のタグが気になって、ずっと前から、何なら買ったときから「邪魔だなあ」と、わたしは思っていた。
洋服についている洗濯表示タグの3倍ぐらいの大きさで、カバーを敷いた時に、裏側についているはずのタグが、カバーの裏側におさまってくれず、表にハミ出す。やたら主張してくる、洗濯表示タグなのだ。
ハサミで切ってしまえばいいんだけど、わたしは忘れっぽいので、完全に無くしてしまうと、洗濯する時「どうだったっけ? 普通に洗えるんだっけ?!」と、悩むかもしれないので切らずにいた。
そして、昨日もまた、裏側におさまってくれないタグが目についた。
猫が吐いたり、味噌汁をこぼしたりして、もう何度もホットカーペットカバーは洗濯されてきた。
毎回やけくそで洗濯するような状況ばかりで、普通に家の洗濯機で丸洗いしている。
「洗えません」と書いてあっても、洗わなきゃやってられないようなタイミングでしか洗濯していないじゃん。
ようやくタグを切る気になって、とうとう切って捨てた。
当たり前だけど、タグは、もうハミ出ない。すっきり。
切っているとき、なんとなく、「もしかしたら、マサヤはタグを目印に、カバーの向きを確認しているかもしれないな」と、思った。でも、タグを切ったことは、マサヤには言い忘れていた。
今日、マサヤがいつものように朝の掃除でカバーの埃を払い、敷き直すとき、カバーの縁を持ってくるくる回していた。
わたしが言わなかったら、永遠に回してそうだった。
2026/02/09 ユミコ
ホットカーペットカバーの洗濯表示タグ

